Designer：Maurizio Amadei(マウリツィオ・アマデイ)
デザイナーであるMaurizio Amadei氏は自身のミニマルな作品について「シルエット、ボリュームを表現するのに、 普通とは異なった方法を使いたい。」と語る。ファッションスクールに通っていない彼の物作りは一枚のレザーパンツから始まった。素材を自身の身体に合わせてピンを打ち、縫製する事でプロポーションを理解し、自身に最も適したシルエットに仕上げる。 それが彼のハンドメイドに拘るクリエイションの礎となっている。後にMaurizio Altieri(マウリツィオ・アルティエリ)氏のプロジェクトである1+1=3srl社にてc-diemの立ち上げに深く関わり、実質的にテクニカルな面を一手に引き受けていた。卓越した技術と革新的なデザインでC-DIEM(カルペディエム)を先導してきた。この多大な経験を元に2006AWより自身のブランド m.a+が産声を上げる。 近年では洗練されたレザークラフトや靴作りも然る事ながら、 布帛の商品にも力を入れている。それについて彼は「革は自然であるからそれ以上にはなり得ない。その反面生地には新しい可能性や混率の発見がある。」と語る。独自の哲学と確固たる技術をベースに作り込まれその素材の持ち味を最大限まで発揮させる。彼の視点から発する世界観が時代を超え、世代を超え、 物の本質を問いただす。ブランド名の由来は「洋服と人が交わり着続ける事によって初めて完成に近づく」と言われている。素材の価値を生かす事を前提に作業工程をフルハンドメイドで行い、黄金比に基づいた洋服等も存在する。
