
海外ドラマの名作として、今なお高い評価を受けている『ブレイキング・バッド』。
「名前は聞いたことがあるけど、まだ観ていない」という人も多いのではないでしょうか。
特に僕のように、ホラー映画やゴア描写のある作品が好きな人にとっては、
「『ブレイキング・バッド』って、どれくらいグロいの?」
というところも気になるポイントです。
結論から言うと――
ホラー映画ではありませんが、ホラー・ゴア好きにもかなりおすすめできる海外ドラマです。
ただし、単純に血が大量に出るだけの作品ではありません。
このドラマの本当の怖さは、普通の人間が少しずつ壊れていく過程にあります。
今回は、ホラー・ゴア好きの目線から『ブレイキング・バッド』の魅力を紹介していきます。
『ブレイキング・バッド』ってどんなドラマ?
『ブレイキング・バッド』は、2008年から2013年まで放送されたアメリカのテレビドラマ。
主人公は、ニューメキシコ州アルバカーキで高校の化学教師をしているウォルター・ホワイト。
真面目でどこか冴えない普通の教師だったウォルターは、ある出来事をきっかけに、それまでとはまったく違う危険な世界へ足を踏み入れていきます。
そして、元教え子のジェシー・ピンクマンと組み、ある「商売」を始めることに。
最初は「家族のため」という理由だったはずが、物語が進むにつれて状況はどんどん変化していきます。
この作品の凄いところは、
「悪い人間が悪いことをする話」ではない
というところ。
むしろ、
「普通の人間が、どこまで変わってしまうのか」
を描いた作品なのです。
ホラー好きでも楽しめる?
ここはかなり重要です。
『ブレイキング・バッド』はジャンルとしては犯罪ドラマ、サスペンス、ブラックコメディなどに分類されます。
なので、幽霊や怪物が出てくるような純粋なホラー作品ではありません。
しかし、ホラー好きが楽しめる要素はかなりあります。
● 人間の狂気
まず大きいのがこれ。
『ブレイキング・バッド』には、
-
殺人
-
拷問
-
脅迫
-
暴力
-
麻薬組織
-
死体処理
-
人体損壊
など、かなりダークな要素が登場します。
しかも、それらが単なるショック描写として出てくるわけではありません。
「この人、ここまでやるのか……」
という精神的な怖さがあります。
これはホラー映画でいう「怪物の怖さ」とは違う、
人間そのものが怖い
というタイプの恐怖です。
ゴア描写はどれくらいある?
ホラー・ゴア好きなら、ここが気になるところでしょう。
結論としては、
テレビドラマとしてはかなりエグいです。
銃撃や殺人はもちろん、血液や負傷した人体、死体なども登場します。
さらに『ブレイキング・バッド』には、普通の犯罪ドラマではなかなか見ないような死体処理の描写があります。
特に有名なのが、死体を化学薬品で処理する場面。
「そんな方法で処理するのかよ……」
と思わせるようなブラックユーモアとグロテスクさが同居しています。
ただし、ゴア映画のように最初から最後まで人体破壊を見せる作品ではありません。
あくまで、
ストーリーを進めるための残酷描写
としてゴアが登場します。
そのため、ゴア度だけで言えば、いわゆるスプラッター映画や残酷ホラー映画のほうが上です。
『ウォーキング・デッド』が好きなら?
これはかなり相性がいいと思います。
『ウォーキング・デッド』と『ブレイキング・バッド』は、一見するとまったく違う作品です。
ゾンビも出てきません。
しかし、共通しているのが、
極限状態に置かれた人間がどう変わっていくのか
という部分。
『ウォーキング・デッド』ではゾンビが蔓延した世界で、人間同士の争いが激しくなっていきます。
一方、『ブレイキング・バッド』では犯罪の世界に入り込んだ人間たちが、徐々に後戻りできなくなっていきます。
つまり、
「本当に怖いのは怪物ではなく、人間なのでは?」
という感覚を味わえる作品です。
『プリズン・ブレイク』が好きなら?
これもおすすめ。
『プリズン・ブレイク』の魅力の一つは、
「次はどうなるんだ?」
という強烈な引きですよね。
『ブレイキング・バッド』にも、この感覚があります。
一つの問題を解決したと思ったら、さらに大きな問題が発生する。
そして、その問題を解決するために、主人公がさらに危険な行動を取る。
その結果、また別の問題が発生する。
この繰り返しによって、
「あと1話だけ……」
となってしまいます。
いわゆる「続きが気になって止まらない海外ドラマ」が好きな人には、かなり向いています。
『24 -TWENTY FOUR-』が好きなら?
『24』ほど常にハイテンションというわけではありません。
銃撃戦や爆発が連続するタイプでもありません。
しかし、物語が進むにつれて緊張感はどんどん増していきます。
「この状況、どうやって切り抜けるんだ?」
と思わせる場面も多く、主人公たちが追い詰められていく感覚はかなり強烈。
特に物語後半になると、
一つの判断が人生そのものを変えてしまう
ような展開が増えていきます。
『ブレイキング・バッド』の本当の怖さ
個人的に、この作品の最大の魅力はゴア描写ではありません。
一番怖いのは、
ウォルター・ホワイトという人間が変化していくこと。
最初は「家族のため」という目的だったはずなのに、少しずつ言動が変わっていく。
そして視聴者も、
「これは仕方ない」
「今回だけなら……」
と思っているうちに、いつの間にか主人公の行動がどんどんエスカレートしていきます。
ここが本当に怖い。
ホラー映画で怪物が襲ってくるのではなく、
主人公自身が怪物になっていく。
この感覚こそ、『ブレイキング・バッド』最大の恐怖だと思います。
ゴア度をホラー映画と比較すると?
ホラー・ゴア作品と比較すると、こんなイメージです。
| 作品 |
ゴア度 |
残酷さ |
人間の怖さ |
| ブレイキング・バッド |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
★★★★★ |
| ウォーキング・デッド |
★★★★★ |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
| 一般的なスプラッター映画 |
★★★★★ |
★★★★★ |
★★★☆☆ |
| プリズン・ブレイク |
★★★☆☆ |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
| 24 |
★★★☆☆ |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
※あくまで個人的な目安です。
『ブレイキング・バッド』は、
「ゴアそのものを見せる作品」ではなく、「物語の中でゴアが突然出てくる作品」
と考えたほうが近いでしょう。
こんな人には特におすすめ
『ブレイキング・バッド』は、次のような人にはかなりおすすめです。
-
『ウォーキング・デッド』が好き
-
『プリズン・ブレイク』が好き
-
『24』が好き
-
海外ドラマが好き
-
犯罪・裏社会ものが好き
-
サスペンスが好き
-
ゴア・残酷描写が好き
-
人間の狂気を描いた作品が好き
-
「普通の人間が壊れていく」物語が好き
-
続きが気になって止まらなくなる作品が好き
逆に、
「最初から最後まで派手なアクションが見たい」
「ゾンビや怪物が出てくるホラーが見たい」
という人には、少し違うかもしれません。
まとめ
『ブレイキング・バッド』はホラーではありません。
しかし、
暴力、殺人、拷問、死体、人体損壊、犯罪、そして人間の狂気。
ホラー・ゴア好きが楽しめる要素はかなりあります。
そして何より恐ろしいのが、
「普通の人間が、少しずつ怪物になっていく」
という物語。
『ウォーキング・デッド』『プリズン・ブレイク』『24』が好きな人なら、かなりハマる可能性があると思います。
僕自身、ホラーやゴア系の映画が好きなので、
「海外ドラマだから、そんなにグロくないだろう」
と思っている人には、ぜひ一度観てほしい作品です。
Amazon Prime Videoなどで配信されている場合は、まず第1話から試してみるのもいいでしょう。
そして、この作品はシーズンが進むほど面白さと残酷さが増していくのも大きなポイント。
「とりあえず1話だけ」のつもりが、
「もう1話だけ……」
となってしまうかもしれません。
シーズン1~5でゴア度はどう上がっていく?
『ブレイキング・バッド』は、シーズン1からすでにかなり刺激的な描写があります。
しかし、物語が進むにつれて犯罪の規模が大きくなり、登場人物たちもどんどん危険な世界へ入り込んでいきます。
それに伴って、暴力・殺人・流血・死体などの残酷描写も徐々にエスカレートしていきます。
ホラー・ゴア好きとしては、この「シーズンが進むほどエグくなっていく」というところも見どころの一つです。
シーズン1 ★★★☆☆
まだ物語の序盤ということもあり、ゴア描写は後半ほど多くありません。
とはいえ、いきなり死体処理や人体損壊を思わせるかなり強烈な描写が登場します。
「海外ドラマだから、それほどグロくないだろう」と思っていると、ちょっと驚くかもしれません。
ただ、この段階では残酷描写そのものよりも、
「普通の高校教師が、とんでもない世界に足を踏み入れてしまった」
というブラックな面白さのほうが強い印象です。
シーズン2 ★★★☆☆
シーズン2になると、主人公たちが犯罪の世界にさらに深く入り込んでいきます。
銃撃や殺人などの危険な場面も増えていきますが、まだ「ゴア映画」のような描写が連続するわけではありません。
一方で、肉体的なグロさだけではなく、精神的にキツい展開が増えてきます。
「この先どうなってしまうんだろう?」
という不安を感じさせるシーズンです。
シーズン3 ★★★★☆
ここから一段階、雰囲気が変わってきます。
犯罪組織との関係が深まり、暴力のスケールも大きくなっていきます。
銃撃、殺人、負傷、血まみれの現場など、ホラー・ゴア好きが気になる描写も増加。
そして何より、
「この人たちは、もう普通の世界には戻れないのでは?」
と思わせる展開が増えてきます。
『ウォーキング・デッド』のような、人間同士の殺し合いの怖さが好きな人には、このあたりからかなり面白くなってくると思います。
シーズン4 ★★★★★
個人的には、ここから『ブレイキング・バッド』の残酷描写が本格化するという印象です。
敵対する人物同士の緊張感が極限まで高まり、暴力描写もかなり強烈。
特に有名なのが、シーズン4第1話の**「Box Cutter」**。
タイトルからして不穏ですが、その名の通り非常に印象的な暴力描写があります。
さらにシーズン後半に進むにつれて、殺人や死体などの描写も強烈になっていきます。
「犯罪ドラマなのに、ここまでやるのか?」
と思わせるシーンが増えてくるシーズンです。
ホラー・ゴア好きなら、かなり楽しめると思います。
シーズン5 ★★★★★+
そして最終シーズン。
ここまで来ると、主人公たちが完全に危険な世界の中心に入り込んでいます。
銃撃、殺人、死体、流血などの残酷描写も強烈ですが、それ以上に怖いのが、
「誰が生き残るのか分からない」
という緊張感。
特に後半は、これまで積み重ねてきた出来事が一気に爆発します。
中でも**「Ozymandias」**は、シリーズ屈指の衝撃的なエピソード。
そして最終話「Felina」まで、緊張感がほとんど途切れません。
ゴア描写だけを比較すれば、ホラー映画やスプラッター映画のほうが上の作品はいくらでもあります。
しかし、
ストーリーの中で突然、非常に残酷な出来事が起こる
という意味では、『ブレイキング・バッド』の破壊力はかなりのものです。
シーズン別ゴア度をまとめると
ホラー・ゴア好きの目線で個人的に評価すると、
| シーズン |
ゴア度 |
残酷さ |
緊張感 |
| シーズン1 |
★★★☆☆ |
★★★★☆ |
★★★☆☆ |
| シーズン2 |
★★★☆☆ |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
| シーズン3 |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
| シーズン4 |
★★★★★ |
★★★★★ |
★★★★★ |
| シーズン5 |
★★★★★+ |
★★★★★ |
★★★★★ |
というイメージです。
特に注目したいのが、シーズン3からシーズン4にかけての変化。
物語のスケールが大きくなるにつれて、暴力も残酷さも一気に増していきます。
そして最終シーズンでは、
「ここまで来たら、もう後戻りできない」
というところまで物語が突き進んでいきます。
ゴア好きとしては、シーズン1からいきなり最大火力という作品ではありません。
むしろ、
S1 → S2 → S3 → S4 → S5
と進むにつれて、ストーリーと一緒に残酷さが少しずつエスカレートしていく。
この変化そのものが『ブレイキング・バッド』の大きな魅力だと思います。
特にグロいシーンBEST5【ネタバレ注意】
ここからは重大なネタバレを含みます。
まだ『ブレイキング・バッド』を観ていない方は、先に本編を観ることをおすすめします。
ホラー・ゴア好きの目線で、シリーズを通して特に印象に残る残酷描写を5つ選んでみました。
第5位 電子レンジのような方法ではなく……「人体を化学的に処理する」
シーズン1
『ブレイキング・バッド』のゴア描写を語るなら、まず外せないのが死体処理。
化学の知識を持つウォルターならではの発想で、普通の犯罪ドラマではまず見ないような方法で死体を処理しようとします。
しかも、この場面は単なるグロ描写ではありません。
「化学の知識を持った人間が犯罪に関わると、こんなことまでできてしまうのか」
という、この作品独特のブラックユーモアがあります。
そして、ここから先も何度か登場する「死体をどうするか?」という問題。
『ブレイキング・バッド』という作品の異常な世界観を象徴する場面です。
第4位 バスタブ事件
シーズン1
これはシリーズ序盤のゴア描写としてかなり強烈。
死体を化学薬品で処理する際に、ウォルターの指示を無視した方法を取ったことで、とんでもない結果になります。
その結果として描かれるのが、
浴槽と天井に広がる非常にグロテスクな状態。
人体が化学的に分解されることによる凄惨な結果を、ブラックコメディ的な演出も交えながら見せてきます。
「これ、地上波ドラマでやるのか……」
と思ってしまうような場面です。
ゴア好きなら、かなり印象に残ると思います。
第3位 「Box Cutter」
シーズン4 第1話
ここから一気にレベルが上がります。
敵対する人物を前にした緊迫した状況の中で、カッターナイフを使った非常に残酷な殺人が描かれます。
このシーンの恐ろしさは、派手なアクションではありません。
むしろ、
淡々と行われる暴力
だからこそ怖い。
大声で怒鳴り散らすわけでもなく、感情を爆発させるわけでもない。
その冷静さが逆に恐ろしく、シリーズ屈指の「人間の怖さ」を感じさせる場面です。
『ウォーキング・デッド』のようなゾンビ・ゴアとは違う、生身の人間による残酷さが際立っています。
第2位 トゥコの死体処理
シーズン2
犯罪組織との関係が深まるにつれて、死体処理の問題もどんどんエスカレートしていきます。
ここでは、銃撃による死亡だけでは終わらず、その後の処理まで描かれることで、かなり生々しい印象になります。
『ブレイキング・バッド』の面白いところは、
「人を殺す」→「では、その死体をどうする?」
というところまで描くこと。
普通のドラマなら場面を切り替えて終わるところを、死体をどう処理するかまで見せてしまいます。
そのため、ゴア描写だけでなく、犯罪を隠蔽することの異常さまで感じさせられます。
🥇第1位 「トラウマ級」の死体処理
シーズン5
そして個人的にシリーズ最強クラスだと思うのが、最終シーズンの死体処理。
ここまで来ると、ウォルターたちはもはや「普通の犯罪者」というレベルではありません。
複数の人間が殺され、その後に行われる処理も非常に冷酷。
特に印象的なのが、
「人間を人間として扱わなくなっていく」
という恐ろしさです。
ゴア描写そのものも強烈ですが、それ以上に怖いのは、
「こんなことをする人間になってしまった」
という事実。
初期のウォルターを知っているからこそ、その変化が恐ろしく感じられます。
番外編――ゴア以上に怖いシーン
『ブレイキング・バッド』の場合、単純なゴア描写だけでランキングを作ると、この作品の本当の怖さを見落としてしまいます。
個人的には、**「人間の精神が壊れていく瞬間」**こそ、このドラマ最大の恐怖だと思います。
最初は家族を守るためだったはずのウォルター。
ところが、犯罪を繰り返すうちに、
「家族のため」なのか、それとも「自分自身のため」なのか
分からなくなっていきます。
そしてシーズン5まで観終わったとき、
「最初のウォルターと最後のウォルターは、本当に同じ人間なのか?」
と思ってしまう。
これこそ『ブレイキング・バッド』最大のホラー要素なのかもしれません。
ホラー・ゴア好きなら観る価値あり!
『ブレイキング・バッド』は、スプラッター映画のように常に血が飛び散っている作品ではありません。
しかし、
死体、殺人、銃撃、人体損壊、化学薬品による死体処理、拷問的な暴力。
そして何より、人間の狂気。
ホラー・ゴア好きが楽しめる要素はかなりあります。
しかも、シーズン1ではまだ序章。
シーズン3、4、5と進むにつれて、犯罪の規模も残酷さもどんどん大きくなっていきます。
『ウォーキング・デッド』『プリズン・ブレイク』『24』が好きで、さらにホラーやゴア映画も好き。
そんな人なら、
『ブレイキング・バッド』はかなりハマる可能性が高い作品です。