マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs、1963年4月9日 - )は、アメリカ合衆国・ニューヨーク生まれのファッションデザイナー、及び彼の創立したファッションブランドである。会社としてのマーク・ジェイコブスは1986年に創業した。
1963年、ニューヨークでユダヤ系アメリカ人の家系に生まれる。1981年に同地のハイスクール・オブ・アート・アンド・デザインを卒業。ニュージャージー州ティーネックに母と暮らし、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインに通った。在学中にペリー・エリスからデザイン賞を受賞。卒業後、ペリー・エリス(本人の死後だったが)でグランジ系のデザインを開始するなどチーフ・デザイナーとして活躍した。
1986年に、米国オンワード樫山の支援で自らの会社を立ち上げ、「マーク・ジェイコブス」ブランドで初のコレクションを開催。
2008年2月、スウェーデンのデザイナー、ゴスタ・オーロフソンが1950年代にデザインしたスカーフと全く同じデザインのスカーフを発表した[1]と盗作疑惑が持ち上がり、オーロフソンの子息への賠償により決着した[2]。
2001年から系列のセカンドライン「マーク・バイ・マーク・ジェイコブス」をスタートし、メインブランドとの2本柱でブランドを展開してきたが、セカンドラインは2015年秋冬コレクションをもって廃止し、メインブランドに一本化する。
自社以外では、1997年からルイ・ヴィトンの服飾部門のデザイナーを務めており、2014年春夏コレクションまでウィメンズ商品をマーク単独で、メンズ商品をキム・ジョーンズと共同で手掛けた[3][4]。続く2014年秋冬コレクション以降、ルイ・ヴィトンにおける後任には、ニコラ・ジェスキエールが選任された。