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Lacoste ラコステ

ラコステ(Lacoste)は、1933年に設立された、フランスのアパレルブランドである。被服、バッグ、履物、香水、時計、眼鏡などを取り扱い、特にポロシャツのメーカーとして有名である。頭部が正面から見て右を向いている緑色のワニの商標で知られる。

フランス国のLacoste SA社が全世界的に商標権を保持しているが、同じくフランスのDevanlay社が、被服に関わる製造・販売を全世界において行っている。なお、日本国内においては株式会社ファブリカが、被服に関し専用実施権を得て製造・販売を行っている。

 

1933年、元プロテニス選手のルネ・ラコステが創業した。ラコステは、当時フランスで最大のニット製造会社のオーナー社長のアンドレ・ジリエと共に、緑色のワニのロゴが刺繍されたポロシャツを製造する会社を設立した。

ブランドのトレードマークでもあるワニは、本人の粘り強いプレイスタイル(後述)からついた「ワニのラコステ」なるニックネームに由来する(デビスカップ優勝当時につけられた)。

ルネ・ラコステ時代のテニスウェアは白のシャツにパンツという格好で、運動に適している服装ではなかった。そこで彼は、半袖で襟がリブニットボーダーの軽く伸縮性に優れたニットシャツを開発する。これが、現在もラコステの看板商品であるポロシャツの原点である。25歳で引退した後、4年後にはテニスシャツのデザインをはじめることになり、ラコステ創業へとつながっていく。

ラコステでは特にポロシャツが有名である。かつて、フランス生産のポロシャツはやや細身で着丈が長くシルエットが美しかったため、「フレンチ・ラコステ」、『フララコ(フレラコとも)』と呼ばれ珍重されたが、フランス生産品の日本への輸入は、1990年頃に一旦終結された。 しかし、2013年にフランス生産品の日本への輸入が再開され、一部の有名セレクトショップで販売がなされた。

なお、テニスラケットを生産していた時期もあった(1963年のスチールラケットや、「EQUISYSTEME」の特許を取得した1988年の「Équijet」ラケットなど)[1]。

2017年からセルビアのテニス選手ノバク・ジョコビッチと契約を交わし、ウェアを提供している他、全仏オープンのスポンサーも務めている。