元ユニクロ店員のブログ

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HUF ハフ

HUF(ハフ)の創設者Keith Hufnagel(キース・ハフナゲル)は80年代後半、舗装もされていないNew Yorkの路地でスケボーして育った。当時スケートボードとはパンクやヒップホップのように荒くれ者のカウンターカルチャー(反体制文化)として一般に受け入れられてはいなかった。そしてそんな環境がHufnagelの物の見方や考え方の基盤を造り上げた。

1992年、Hufnagelはスケボーをさらに追求しようとSan Franciscoに移り住んだ。そして間もなくプロスケーターになり、スケボーを通して世界中を旅して廻るという環境に恵まれた。”do-it-yourself”スタイルでスケボーしながら育ち、そんな自分を作り上げたSan Franciscoテンダーロインディストリクトの片隅に、それまで他に無かったスタイルの小さいブティックをオープンさせた。Hufnagelはスケートボード、ストリートファッション、そしてスニーカーなどの各分野で最もリスペクトされているブランドを取り扱う店を目指し”HUF”と名付け、ベイエリアで入手困難な商品が手に入るプレミアショップとして瞬く間に広がっていった。

ショップの急速な成長とその人気を確信したHufnagelは、スケートボード、ストリートファッション、スニーカー文化を落とし込んだ自身のブランド ”HUF” を立ち上げた。そして約12年が経ち、HUFはプレミアムアパレル、フットウェアー、そしてスケートボードグッズを提供するまでのブランドに成長した。

ブランド成長とともにいろいろな変化を遂げながらも、Hufnagelはコアとなる変わらぬ信念を持ち続けている。彼にとってのスケートボードとは単なる”ホビー”や、”スポーツ”と片付けてしまえる単純な物ではなく、人生の一つのあり方として見ている。それは様々な種類のカウンターカルチャーを掛け合わせた一つのライフスタイルであり、アーティストやミュージシャン、フォトグラファー、その他あらゆるクリエイティブな個々がスケートボードの枠を超えて繋がる世界である。

 

HUFはクラシックなアメリカの職人技、色褪せないヴィンテージデザイン、そして現代の洗練された実用性のあるディテールを落とし込んだ、過去と現代を融合した新しく良質な商品作りを目指している。長年着込まれても耐え抜いてきた頑丈なヴィンテージの生地や構造を取り入れて、今日のスケボーの激しい動きにも十分に耐えられる商品を作り出す。また、カジュアルなグラフィックやスローガンの中に、知的な要素とその反面、ある意味無頓着な要素を掛け合わせた、まるでスケーターとアーティストの融合のような物作りである。

Hufnagelの最優先は常にスケボーし続ける事。彼はHUFの商品と、 HUFが提供できる様々な可能性を通して、スケート、ストリート、スニーカーコミュニティーという自分を築き上げてくれた環境に、彼なりのリスペクト、恩返しとして貢献し続けていく。HufnagelはHUFのディレクターとして商品作りに関わる傍ら、彼のチームライダーやスケート友達と世界中をツアーし続ける事により、常に独自のビジョンを磨き続けている。

 

スケートボーダーによるブランドHUFは、単に洗練された最先端のスケートブランドではなく、スケートボードに共鳴する様々なカウンターカルチャーに精通する人々に向けたブランドである。ステータスにとらわれずに自分の将来は自分で造れ。do it yourself, do it in style.
HUF WORLDWIDE DBC // EST 2002 // T-1 KCUF